2021年2月17日水曜日

「円応寺」〈Ennouji Temple〉

 



I visited “Ennouji Temple”.

in Kamakura, Kanagawa, Japan.



2020年

8月某日



神奈川県、鎌倉市にある

円応寺(閻魔寺)を訪れました。






円応寺は、

1250年に創建された臨済宗のお寺で


お寺には鎌倉時代作の閻魔像や、

冥界の十王の像があり、

「閻魔寺」とも呼ばれています。








「閻魔大王」と言えば、

地獄の裁判官として知られていますよね。


生きている時に悪事をはたらくと、

死んでからあの世で恐ろしい形相をした

閻魔様に地獄に落とされる、というイメージ。


今回、この円応寺を訪れてみて、

閻魔大王や、十王などについて

今まで知らなかったことを色々と

知ることができました。









地獄を治めている十王とは、

簡単にまとめると


・秦広大王(しんこうだいおう)

死後7日目(初七日忌)に、「殺生の罪」を裁く。


・初江大王(しょこうだいおう)

死後14日目(二七日忌)に、「盗みの罪」を裁く。


・宗帝大王(そうていだいおう)

死後21日目(三七日忌)に、「不倫の罪」を裁く。


・五官大王(ごかんだいおう)

死後28日目(四七日忌)に、「虚言の罪」を裁く。


・閻魔大王(えんまだいおう)

死後35日目(五七日忌)に、「欺瞞の罪」を裁く。


・変成大王(へんじょうだいおう)

死後42日目(六七日忌)に、「悪口の罪」を裁く。


・泰山大王(たいざんだいおう)

死後49日目(七七日忌)に、「陰口の罪」を裁く。


・平等大王(びょうどうだいおう)

死後100日目(百日忌)に、「慳貪(けんどん)の罪」を裁く。


・都市大王(としだいおう)

死後1年目(一周忌)に、「瞋恚(しんに)の罪」を裁く。


・五道転輪大王(ごどうてんりんだいおう)

死後2年目(三回忌)に、「邪見の罪」を裁く。


こんな感じです。











そして「閻魔大王」についてなのですが、


閻魔大王は、自身も

「亡者を裁いて地獄に落とす罪」を背負ってい

て、そのために自分も1日3回、

地獄に落とされた誰よりも苦しい

過酷な罰を受けているのだそうです。


人間が罪を犯さなければ、

閻魔大王は人間を地獄に落とさずにすむし、

閻魔大王自身も苦しまずに済のですが、

しかし、罪を犯す者は後を絶ちません。


輪廻転生のためにも罪を犯した人は

地獄で罪をあがなわなくてはならないので、


閻魔大王は自分も苦しむことを承知の上で、

人間を救うためにも、罪を犯した亡者を地獄に

落とさなければならない。


…のだそうです。






私は今回円応寺を訪れて、閻魔大王が

「亡者を裁いて地獄に落とす罪」を

背負って自分も罰を受けているということを、

はじめて知りました。


閻魔大王の恐ろしい表情には、

そのような苦悩も含まれていたのですね。


深い…。



円応寺は、比較的小さなお寺なのですが、

閻魔大王像や、十王像はかなり

見応えがありました。


ずっと気になっていたお寺なのですが、

今回訪れることができてとても良かったです。


色々な場所を訪れて、

実際に自分の目で色々なものを見て、

今まで知らなかったようなことを

新しく知ることができる喜び!



また色々な場所を訪れて

自分の中での新しい発見をしたりしながら、


年を重ねていくつになっても、

感性を磨き続けていきたいなと

思いました。





*Mizue*







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